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1ー1上手くいく人がしているたった1つの共通点 │ 人生見直し物語 ~牛と梟との不思議な出会い~

1ー1上手くいく人がしているたった1つの共通点

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ウシシマくんとユージン降臨

2022年1月1日。

ウシシマくんとユージンは人間界に降り立ち、日本にやって来た。

世間は正月ムード。神社は初詣の参拝客で溢れていた。

はぁ~なんで人間はこんな同じ日に同じ場所に集まろうとするのかね。人ゴミが嫌にならないのか。。。

まあ、文化的なものだよね。特に不安な1年を過ごした人は、年明けのタイミングで【今年こそは!】と神頼みするものだよ。神さまなんてなんもしないのにね~

ウッシー、神さまがいない所だとなかなかハッキリ言っちゃうんだな(笑)

ウシシマくんはニヤっと笑って話をそらした。

ユージン!ほら、あの人なんかどう?

ススムの牛と梟との不思議な出会い

ウシシマくんの指差す先には20代後半の若い男性が参拝していた。

彼の名前は《ススム》。ススムは一生懸命お祈りをしていた。

神さま~今年こそは仕事が上手くいきますように。彼女が出来ますように。宝くじが当たりますように。とにかく!良い一年になりますように!!

あれに声かけるのか?他力本願の塊みたいなもんじゃないか。いきなりハードル高いんじゃないか。

とりあえず、声かけてみないと始まらないし、あれだけ神頼みしていたら、現実の神さまを知ってる側としては、ちょっと申し訳ないよね。

そう言うと二人は、ススムの後をつけて行った。

ススムは20代後半の中小企業の会社員だ。特にこれといった特徴もない。

ウシシマくんとユージンは彼の家までついて行った。

あ~無事初詣にも行ったし、今年こそは良い年になるといいな~。去年は散々だったしな。感染症で給料は減るは、上からは新しいシステムを作るとか言われて、忙しさだけは変わらなかったのに。そのせいで出会いの場にも行けなかったしな。今年は仕事も楽に出来て、彼女なんか出来て、年内にスピード結婚!?持っている仮想通貨が爆上げして、仕事もやーめた。ってならないかな~。そうなると最高だな~。

するとウシシマくんは突然ススムに話かけた。

モ~いいかい?

ウッシーいきなりすぎだって!!

いいのいいの、どうせ驚くことには変わらないんだから。ススムくん、こんにちは。ウシの名前はウシシマ。こちらは相棒のフクロウ、ユージンです。突然ですが、ウシたちはキミをサポートしに来ました。

ススムはキョトンとした顔をした!次の瞬間、

牛と梟がしゃべったーーーーー

まあ、そうなるわな。ウッシーどうするつもり?

慣れるまで待てばいいんじゃない。まず、落ち着く所から。

そういうとウシシマくんは深く息を吸って『モ~!』と鳴いてみせた。

すると、不思議なことにススムは落ち着き、冷静に目の前にいる牛と梟に目をやった。

あの~僕に何の用ですか?

キミさ、人生上手く行ってないようだから、ちょっとお手伝いしてあげようかと思って。もちろん、嫌ならいいよ。どうする?

ウッシーダメだって!話が唐突すぎる。ちゃんと順序良く話しないと。

そう言うと、ユージンは神さまの命令で、自分たちが人間界に来たこと。人間たちが明るい未来に向かえるようにサポートすることをススムに伝えた。それを聞いたススムは、目を輝かせながらこう言った。

じゃあ、キミたちはガネーシャみたいなものだってこと?俺も成功出来るってことか~。よっし!今年は運がいいぞ~。

違うよ。ウシたちは、神さまじゃないし、ガネーシャは神さまだからね。ウシたちは単純に神さまの遣い。そんな特殊能力もなければ、キミを成功させることも出来ないよ。

いや、だってさっきの鳴き声だって、不思議な。。。

あれはただ鳴いて、キミの注意をこちらに向かしただけだよ。

じゃあ、何で俺のところに来たんだ?力になってくれないんだったら、帰ってくれよ。

ユージン、やっぱり人選は間違ってなかったかもね~。

確かにな!

ススムくん、キミには絶対的に足りていないことがある。

何だよ。勿体ぶらないで、早く言えよ。

キミは自分で人生を生きてない。

何を言われるか不安だったススムだったが、あまりに的外れな回答に笑いながら言った。

何言ってるんだよ。俺は自分で人生生きてるよ。こうやって、ここの部屋だって自分で決めて住んでるし、仕事だって自分が働きやすいものを選んでる。これで彼女でもいたら、文句ないよ。あっ、給料はもう少し欲しいけどね。

ススムの発言にウシシマくんは、微動だにせずにゆっくりと話始めた。

モ~目(盲目)だね~。自分のことさえも見えてないよ。

何がだよ!ふざけたこと言うな!!

言ってないよ~。キミはね、全て自分で決めているようで決めてない。確かに家とか仕事とか決めてるかもしれないけど、そう言うことじゃないんだ。

ススムは、話の内容がよく分からないようで、首を傾げた。ウシシマくんは続ける。

上手くいく人に共通するたった1つのこと

自分で人生を生きると言うことは、《自分で現状を変えていかないといけない》。神社で参拝していたキミは全て他力本願の神頼み。何1つ自分で今年はこれを頑張るとか言う決意は全くなかったよね。まあ極論、他力本願で生きると決めた人なら、自分で選んだと言えるかもしれないけど、キミは違うよね。常に起こった問題に諦め、身を委ねる。結果的に選べる選択肢の中から、無難なものを選択する。いかにも自分は精一杯頑張っているみたいな顔している。

ススムは、さっきまでの強気な態度ではなくなり小さくなっている。

ウシシマくんは続ける。

さっき言ってたガネーシャが出てくる【夢を叶えるゾウ】。あれはいい本だよね。

読んでるのかよ!?

あれ?ユージンは読んでないの?ガネーシャが大量に配ってたから(笑)。まあ、いいよ。あの本もそうだけど、去年大活躍した大谷選手や世の中で成功と言われる人たちがやってる共通のことがあるんだ。

ススムは、その言葉を聞いて顔上げた。

何だ?

ウシシマくんは、微笑みを浮かべて、こういった。

【自分で行動を起こす】ってことさ。

ススムはハッとしたような顔でウシシマくんの目を見た。ウシシマくんは続ける。

誰も最初から上手く出来る人なんてほとんどいないんだ。それがスタート。上手くいかなかったことが自分で分かった時に諦める人間か、もう一度やってみる人間か、この2パターンしかないんだ。世の中の成功者は、上手くいくまでやり続けただけなんだ。例え、どんなに優秀な指導者がいたとしても本人が行動をやめちゃったら、絶対に上手くいかない。それは必ず決まっているんだ。

ススムは、自分が生きてきた数十年を振り返っている様子だった。

だからウシとユージンがサポートしたからと言って、キミが成功するわけじゃない。だってキミの人生をウシたちが生きてるワケじゃないからね。キミの人生はキミだけが生きている。そうだろう?

ススムは頷く。しかし、どこかハッキリしない。そして、静かに口を開いた。

言いたいことは分かるし、俺は確かに自分で何かを変える為に始めてはいない。。。じ、自信がないんだ。

自信のあるなしは大した問題でない

ウシシマくんとにっこり笑顔になる。

自信がないことはよく分かるよ。ただね、自信がないから何も始めないって、イコールにならないんだよ。世の中で上手くいっている人が全員自信があると思う?

自信が、、あるんじゃないのか?

ススムは少し不思議そうな表情をしながら、答えた。

この世の中には簡単には2つに分けることが出来る。自信がある人、ない人。さっき言った続けた人と諦めた人。まあ、実際はそんな単純な話じゃないと思うけどね。

自信がない人がいつも自信がないワケじゃないもんな。

ユージン、話がそれていくよ。

すまん。すまん。

世の中って条件をつけると分けやすくなってて、上手くいくかどうかは4パターンに分かれるんだよね。

4パターン?

簡単に話をするね。この世の中には、チャンスに気づく人とそうではない人がいる。そして、チャンスを気づく人の中でもそのチャンスをものに出来るか、つまりチャンスを掴める人と掴めない人に分類されるのさ。

ススムは目を見開き、唾を飲んだ。そして、不安そうに答えた。

それは理解出来る。でも、それなら3パターンしかいないじゃないか。

まだ話は終わってないよ。この話だけだと、キミの中ではチャンスに気づかないと上手くいかないという、いかにも自分はチャンスが分からないから上手くいかない。みたいな思考になってしまうよね。

どう言うことだ?

そもそもチャンスはチャンスの形をしてないんだよ。チャンスがチャンスだと分かれば、もっといい世の中になっているはずだよ。

確かに、、、

と言うことは、チャンスに気づかずに上手くいった。つまり、チャンスに変えてしまった人がいるってことだよね。

何だって?

やっぱり鈍いな~。だから、キミの発想だったら、成功者は全員チャンスに気づいて掴んだって話になってしまう。世の中上手くいっている人がチャンスに気づいているワケじゃない。【行動を起こし】、やり続け、上手くいかなかったら、また違う【行動を起こし】、上手くいくまでやる。そう言う話を聞いたことないかい?彼らはチャンスに気づいていたら、もっと早く結果が出てると思わないかい?

確かに、成功者が失敗の話をするのはネタっぽく聞こえるけど、実際そう言うことはあったワケで。。。

ちょっとモー目(盲目)が改善された?見えてきたかな。そうつまり、チャンスに気づけたかどうかよりも、【行動を起こした】かどうかが上手くいく絶対的な選択なんだよ。失敗したかどうかよりも、やったかやらなかったかの方が結果が変わって当然なんだ。

ススムは、今まで生きてきた中で感じたことのなかった価値観に触れ、動揺している。

どうだい?自信は関係ないだろう。要はキミが人生変えたいか変えたくないかは、行動を起こすか起こさないかそれだけなんだよ。自信があるかどうかなんて関係ない。さあ、どうする?

ウシシマくんは、ユージンと軽くアイコンコンタクトをした。

ススムは、自分の中で何かが変わりつつあったが、踏み出せないでいた。それを見てウシシマくんは言った。

キミに一番足りてないのは《勇気》なようだね。ウシたちも忙しいから、これで失礼するよ~。

一方的に押しかけて、時間を奪って申し訳ない。

そう言うと、ウシシマくんとユージンはススムの前からパッと消えた。

ススムはいつもと変わらない部屋の中にいた。ただ違っていたのは、今まで自分が見てきた世界がいかに狭い世界だったかと言う感覚だった。

ススムは今後どうなるのか?


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